病院で販売をおこなっているのは、入院施設を完備してる病院が主です。現在は、病院の売店といってもほとんどが病院の直営ではなく、他社への委託事業で運営されている所が多くなってきています。中には、コンビニ店的な所があったり、食堂まで併設してある所もあります。

このように、病院の売店も時代とともに、売店のもっている役割も変わりつつあるように感じます。昔は、患者さんの為の売店というイメージが強かったが、今では、一つの商店といったイメージです。病院の売店には、その病院によって異なりますが、一般的には、医療行為に必要な品物の紙おむつ等が置かれています。また、お菓子、雑誌、新聞、シャンプー、トリートメント、綿棒、各種のソフトドリンク、チョコレート、ガム、お弁当、乾電池、カップ麺等、多種にわたって陳列されています。中には、衣料品も扱っている所もあるそうです。利用者は、入院患者さん、お見舞いに来られた方、医師、看護師、事務職などの病院の職員です。入院患者さんは、売店へ買い物に行く楽しみはもとより、売店で知り合いに会った人たちとの会話を楽しみにしている患者さんもおられるようです。病院の売店は、物を売る場だけでなく、人の出会いの場や憩いの場としても利用されています。

以前、病院の売店は絶対必要な施設なのかという疑問を抱きました。無いなら無いで済むのではないでしょうか。売店を設置しなくても、現代社会的には、自動販売機を設置してそのスペースを憩いの場に活用すればよいのではないかとも考えたりします。しかし今、人と人の繋がりが薄れている時代だからこそ、患者さん達が心触れ合える場所として病院の売店は必要なのだと再確認しました。