看護師の皆さん、病院の仕事は患者さんのケアだけではありません。病院も一つのビジネスとして成り立っているのです。ですから、将来的に病院経営に携わりたいと考えているなら、金銭管理や病院経営の基本を理解することがとても重要です。
病院がどのようにお金を稼ぎ、どのようにそのお金を使っているか、基本的なことから学びましょう。まず、病院の収入の大部分は、患者さんからの診療費や治療費です。しかし、ただ高額な治療を行えば良いというわけではありません。なぜなら、病院は患者さんに最適なケアを提供しなければならないからです。それには、医療機器や薬、看護師や医師などのスタッフの給料、さらには病院の電気代や水道代といった運営コストも考慮に入れなければなりません。病院経営においては、これらの費用と収入のバランスを上手く取ることが大切です。例えば、どの治療や診療を主に行うか、どのようにしてコストを抑えるか、どのようにしてスタッフを効率よく働かせるかなど、判断が求められます。それには、経済的な視点から病院を見る力が不可欠です。また、病院を経営するには、地域社会との関係も大事になってきます。地域に根ざしたサービスを提供し、信頼を築くことで、病院は患者さんから選ばれ続けるのです。これもまた、病院がビジネスとして成り立つ上で欠かせない要素です。
看護師として病院の日々の運営に携わる中で、これらの経営や金銭に関する知識を意識してみることがとても役に立ちます。いずれ病院経営の一翼を担うことになった時、看護師としての経験を活かしながら、より良い病院運営を目指すことができるでしょう。